この部屋

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27歳の夏に跡部様に出会うとは思わなかった2

心の準備をもろもろ含む前置きは長いが、開演後から終了までは一瞬だった。

あまりにも月並みな表現ではあるが、そこには越前リョーマがいた。顔が小さい、色が白い。自分のまわりの女の子よりも遥かに華奢でかわいい。
青学テニス部メンバーをみると「あれが伝説の…青学…」と感動とときめきの鳥肌がたった。集団としてただならぬオーラ、迫力を感じる。


そして氷帝。わっ!!樺地大きい、、、ていうか顔がきれい。(笑)綺麗なジャイアンならぬ綺麗な樺地
あ、あ、跡部様…うつくしい…気高い…なんだこのオーラ。


大きな劇場の中の真っ暗な空間の中で、わたしは長年なりたいと願っていたテニプリ次元のモブになれたのである。
アニメで、漫画で、同人誌で。何度も何度も見た彼らがそこで息をしていた。なめらかに体を動かし、目くばせをし、仲間と笑う。
ただ、これだけのことで体温が上がるほどの高揚感を憶えた。


初めて見るテニミュは、アイドルのライブで感じるカタルシスにストーリー性が加わった、とんでもないお化けコンテンツだった。


内容やキャストさんのことは語れるほど詳しくないので割愛するが、キャストさんは初見でも違和感がないくらいに演者としてきちんとキャラクターを表現している。菊丸や岳斗のアクションは軽業師のように軽快だったし、パワー系の桃城や樺地はその手に待つラケットにもとてつもない力が入っているように見えた。


また、照明や音響の演出のおかげで、実際に球を打ちあっているように見えたのが一番の驚きだった。
DVDを横目にみていた時の試合演出は、動きに合わせた音はあれど、それはただの素振りにしか見えなかった。

しかし劇場で試合演出をみると、さもそれが本物の球を打ちあっているように見える。これには痺れた。
正直球のない演出をいままで馬鹿にしてました、すみません。。

 

開演から本編終了まで「舞台」としてのテニミュのすごさは十二分に感じたのだが、その後、キャストさんの挨拶があり、いわゆるアンコール的な時間が始まる。
キャストさんの、本編中とは違う初々しい挨拶の中で「テニミュ、ほんとにおもしろかったな~」とほくほくしていたわたし。

だが!!!客降りという、キャストさんたちが歌いながら客席にまで降りてきて、いわゆるファンサを送りまくっている光景にはめちゃくちゃ驚いた。まさにそれはアイドルの会場でのそれ。

そして、さっきまで衣擦れの音さえ起こさずに観劇をしていたお客さんたちの変貌ぶりやたるや。完全に黄色い歓声のファンに変身。

曲の手振りを一緒にやり、推しとハイタッチをする。。。

あんまりにも衝撃を受けてぼーっとしていたので、詳しく覚えていないのが悔しいのだけど、これがテニミュかぁ。

これがあそこまで人を狂わせるジャンルなのかと、コンテンツ力の強さに圧倒された経験だった。